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Make Everyone Delighted — 地域共生社会構築への願い

世界はMDGs、SDGsという潮流を経て、いよいよSWGs、すなわち「ウェルビーイングの時代」を迎えようとしています 。「いのちの場から社会を良くする」というモットーを掲げ、回を重ねてきた私たちMEDにとって、まさに目指してきた世界が訪れようとしています 。

振り返れば、MEDの歩みは素晴らしいプレゼンターの皆様、そしてそれを温かい目で見守ってくださる会場の参加者の皆様に深く支えられてきました 。また、ビジネスと人生の深い真理を説かれる田坂広志氏のご指導を仰ぐとともに、岡田武史氏(元サッカー日本代表監督)や青野慶久氏(サイボウズ社長)といった方々にもご参画いただきました 。こうした素晴らしき人たちとの出会いを通じて、私は「社会は必ず良くなる」と確信するに至りました 。

資本主義や民主主義が行き詰まりを見せかけている今、真に求められているのは「地域共生社会」の実現です 。MEDの今日までの活動は、「Make Everyone Delighted」という名の由来通り、地域共生社会への模索であり、ウェルビーイングの時代に先駆けた歩みであったと感じています 。

そして来る8月23日、新たな船出となる「MED Japan 2026」を開催いたします 。テーマはまさに「ウェルビーイングの時代」です 。当日は、多様な形でウェルビーイングを推進している8名によるプレゼンテーションに加え、特別セッション「ウェルビーイング・ナビゲーターになろう!」を企画しております 。

新しい時代を共に牽引していこうとする皆さんのご参加を、心よりお待ちしております 。

秋山和宏

MEDユニバーシティ 学長

秋山和宏

MEDとは。

MEDとは


Make Everyone Delighted


社会のさまざまな場で「いのちがいのちとして扱われていない」事実を目の当たりにすることがあります。だれもがいのちというかけがえのないものを大切にする社会であって欲しい。そのためにはどうすれば良いのでしょうか。MEDはいのちの場から社会を良くしようと志すものたちが、思いと行動をプレゼンテーションに凝縮し、社会に発信する場です。いのちの場から社会を良くするためのアイデアや発想を生み、それを育て、さらなる行動や次なる活動に結びつけていくことが目的です。アイデアや発想をそのままで終わらせない。手や足を生み、カタチにしていくことを大切にしています。

MED2026スケジュール

Session A・B 

いま、ケアする病院ネットワークを立ち上げて

「ケアする病院ネットワーク」の意義と今後の展望を報告する。理想のケアを実現するために行っている工夫と、現場で「できない」と感じる理由を率直に語り合い、身体拘束の是非にとどまらず、ケアの質そのものを問い直すネットワークを立ち上げた。私たちが目指すケアとは、単に安全を守る処置ではなく、その人の存在そのものを大切にし、尊厳、関係性、生活の輝き、QOLを支える営みである。ネットワークの定義は、拘束廃止をゴールにするのではなく、患者・利用者だけでなく、ケアする側も含めたすべての人を笑顔にすることにある。その実践の柱として、①人として尊重し支援するケア、②その人に合わせたケア、③生活の輝きを重視するケアを共有した。さらに、業務的な「処置」中心の発想から、人間的な「関係」へと視点を移し、良いケアと陰りがちなケアを自己点検する枠組みを確認した。相互見学により、ホスト病院は自院の取り組みを言語化し課題を再認識し、見学者は「できるかもしれない」という希望と具体的な改善の視点を得た。この小さな気づきの積み重ねが、組織文化を変える力となる。今後は、この学びを各施設の日常実践へつなげ、マインドセットの変化、エビデンスの共有、対話と協働を通して、「ケアとは愛である」という価値を地域全体へ広げ、誰もが存在を大切にされる医療・介護の場を育てていく。

薬を渡す場所から、暮らしを支える医療拠点へ
次世代型薬局「薬局3.0」化プロジェクト

これからの地域医療において、薬物治療はますます重要な役割を担う。一方で、高齢化の進展により、認知機能や身体機能が低下し、服薬コンプライアンスを保つことが難しい患者が増えている。その結果、薬の効果が十分に得られないだけでなく、肝機能・腎機能の低下により副作用が起こりやすくなるなど、薬物治療を安全かつ有効に継続することの難しさが増している。
こうした課題に対し、薬剤師が服用後までフォロー(Follow)し、薬学的にアセスメント(Assessment)し、その結果を医師へフィードバック(Feedback)するFAFを実践すれば、残薬やポリファーマシーの改善につながる。さらに外来患者においても、FAFが機能すれば、リフィル処方箋の安全な運用や、セルフメディケーションへの質の高い対応にもつながる。これは、薬局が単に処方箋を受け付ける場所ではなく、患者の生活と治療を継続的に支える医療拠点へ進化することを意味する。
私はこの取り組みを、まず自らが運営するハザマ薬局において具現化してきた。そして、そこで培った薬剤師教育の内容を一般社団法人日本在宅薬学会へ展開し、さらに薬局運営のノウハウや仕組みをPHB Design株式会社を通じて、全国の薬局・薬剤師へ広げようとしている。現場で実践し、教育として体系化し、運営モデルとして横展開することで、個々の薬局の努力を社会全体の変革へとつなげたい。
全国6万3千軒の薬局、19万人の薬局薬剤師が変われば、地域医療は大きく変わる。本講演では、実際の薬局での取り組みを踏まえ、薬を渡す場所から暮らしを支える医療拠点へと進化する「薬局3.0」を、どのように社会実装していくべきかを考える。

ナースまつり 主催者
マインヘルスケア株式会社 代表取締役

看護師を元気に!ナースまつりの挑戦

日本の医療を支える看護師が、いま深刻な危機に直面している。慢性的な人材不足、過重労働、低賃金——現場を離れる看護師は後を絶たず、残された者にはさらなる負担がのしかかる。実際、看護師の約8割が「辞めたい」と思いながら働いている。この負の連鎖は、医療の質の低下、高齢社会の問題へと波及しつつある。
こうした現実に対し、私たちは「祭り」という形で立ち向かうことを選んだ。「ナースまつり」は、看護師が自らの仕事に誇りと喜びを取り戻すことを目的に生まれたイベントである。看護師らが集い、語り、笑い、つながる——その場を作ることが、萎縮した現場に風を吹き込むと信じたからだ。
私たちのスタートは看護師3名から始まり、ナースまつりを開催するまでに100を超える小さなイベントを積み重ねた。一時コロナ禍により、活動はオンラインのみを余儀なくされた。しかし2023年5月、コロナが5類へと移行したタイミングで、私たちは再びリアルイベントへと舵を切ることを決意。しかも1000名規模という、かつてない挑戦に踏み出した。「久しぶりに看護師であることが誇らしかった」「辞めようと思っていたけれど、もう少し頑張ってみる」——会場に集った仲間たちの声が、その決断が間違っていなかったことを教えてくれた。
医療者のウェルビーイングは、患者のウェルビーイングに直結する。看護師を元気にすることは、社会を元気にすることだ。本発表では、ナースまつりの歩みを通じて、「いのちの場から社会を良くする」ための一つの実践を、広く社会に問いかけたい。

国際医療福祉大学 那須医療センター 栃木地区料飲担当室長
みやざわ靖公式サイト

“いい医療”だけでは守れない命 ~ 制度に挑む医療人の決断~

私は管理栄養士として長年、急性期医療、高齢者医療、在宅医療など多様な現場に身を置き、一貫して「患者の命を食と栄養で支える」という使命を胸に歩んできた。しかし現場で何度も実感してきたのは、“いい医療”だけでは患者を守り切れない現実である。適切な栄養介入によって改善が期待できる患者がいるにもかかわらず、低栄養が十分に評価されず、制度上の制約から継続的支援が困難となる場面を数多く経験してきた。
多職種連携の重要性が叫ばれる一方で、管理栄養士の配置、権限、医療への関与に関する法整備は、医療の高度化や地域包括ケアの進展に十分追いついているとは言い難い。結果として、本来防ぎ得た重症化や再入院が生じ、患者の生活や人生に大きな影響を及ぼしている現実がある。管理栄養士は単なる「食事提供者」ではなく、病態を理解し、栄養を通じて治療と生活を支える医療専門職である。その専門性が制度の中で十分に発揮されれば、救える命はさらに広がるはずである。
今回は、当選に必要とされる「3つの“ばん”」―地盤(組織)、看板(知名度)、鞄(資金力)のいずれも持たない一人の管理栄養士が、なぜ国政への挑戦を決意したのかを率直に語る。現場で培った経験を社会実装し、患者利益につながる制度へとつなげるために、医療人が制度改革に関わる意義について、多職種の皆様とともに考えたい。

医療法人社団常仁会 牛久愛和総合病院
皮膚・排泄ケア特定認定看護師
ニジノサキCommunity運営

縁から誕生した『認定看護師×多職種共生プラットフォーム』として未知への挑戦

2040年、日本は生産年齢人口の激減と超高齢社会の深化という、かつてない局面を迎えます。ニーズが高まる一方で深刻な人材不足に直面する未来において、懸念されるのは物理的なケアの不足だけでなく、患者や家族、そして支援者自身の「孤立」です。

私は現在、病院勤務の認定看護師として活動していますが、コロナ禍を経て痛感したのは、医療従事者、介護従事者、そして関連企業を繋ぐネットワークの脆弱さでした。特に在宅や施設においては、専門的な知識を得る機会だけでなく、他者と繋がり、支え合える「場」そのものが減少していると感じます。

​この課題に対し、私は周囲との「縁」を起点に、専門分野の情報発信とセミナー運営を行うコミュニティを立ち上げました。さらに、これらの活動を補完し、より強固なものとするための独自の試みとして、「音楽」を介した場づくりのアプローチの取り組みを始めました。

​音楽は、専門的な壁や立場を超え、感性で人々を繋ぐ力を持っています。コミュニティやセミナーに音楽的要素を融合させることで、患者さんやその家族、多職種、そして地域住民がフラットに触れ合える機会を創出しています。これにより、知識の伝達に留まらない「安心感の共有」と、認定看護師という専門職を身近に感じてもらうための接点を構築しています。

​【認定看護師×多職種共生プラットフォーム】。縁に導かれながら挑むのは、専門性と豊かな感性が響き合う社会の実現です。未知の2040年に向け、誰もが笑顔で「繋がり」を感じられる未来を今から共に奏でていきたいと願っています。

岡山済生会総合病院 内科・がん化学療法センター 主任医長

栄養でえいように

ご期待ください

医療法人社団結糸会理事長 おりたメンタルクリニック院長

“社会に適応する”という幻想をやめる
̶ 精神科医が提案する“社会復帰の再定義”

精神科医として日々向き合っているのは、「社会に適応できなくなった人たち」です。しかし実際の診療で出会うのは、怠惰な人ではありません。むしろ、真面目で責任感が強く、周囲の期待に応えようと努力し続けてきた人たちです。彼らは限界まで適応し続け、ある日突然、会社に行けなくなる。「自分が弱かっただけです」と語る患者さんに接するたび、私はある違和感を抱くようになりました。本当に問題なのは個人の弱さなのでしょうか。それとも、「適応し続けること」を前提とした社会構造そのものに、無理があるのでしょうか。
現在の社会復帰支援は、「元の状態に戻すこと」を前提に設計されています。しかし現場では、復職後に再び不調をきたし、再休職を繰り返すケースも少なくありません。私はリワーク支援の現場を通じて、必要なのは単なる“適応”ではなく、人と社会との関係性を“再接続”する視点ではないかと考えるようになりました。
本講演では、「社会復帰」を“元に戻ること”としてではなく、その人の個性や生き方に合わせて、社会との接続を再設計するプロセスとして捉え直します。精神科医としての臨床経験とリワーク支援の実践をもとに、「適応」を前提とした社会から、多様な人が持続可能に参加できる社会への転換について考えます。

特別セッション 「ウェルビーイング・ナビゲーターになろう!」

「社会を変えるのは、制度ではない。一人ひとりの心の中に芽生える『志』である」
これは、MEDを長年導いてくださった田坂広志氏の言葉です。これまで人類は、誰もが幸せに暮らせる理想の社会を目指して歩んできました。しかし現実には争いが絶えず、社会を支えてきたはずの資本主義や民主主義という仕組みも、今、大きな壁にぶつかっています。
真の理想社会は、外側にある「目に見える制度」だけで作れるものではありません。私たち一人ひとりの心と行動が紡ぎ出す「目に見えない資本」があってこそ、初めて実現するのだと確信しています。
本セッションでは、父・宇沢弘文氏の「社会的共通資本」の哲学を受け継ぐ医師の占部まり氏と、「幸福学」を経営の現場で実践し続ける起業家の栗原志功氏をお招きします。どうすれば、私たちは社会を良くする推進者になれるのか。その具体的な道筋を、会場の皆さんと共に探っていきます。
さあ、あなたも「ウェルビーイング・ナビゲーター」への第一歩を、ここから踏み出してみませんか。

モデレーター:秋山和宏 MEDユニバーシティ学長

内科医/宇沢国際学館代表取締役

宇沢弘文の長女(3人兄弟末子)東京慈恵会医科大学卒業。1992~94年メイヨークリニックーポストドクトラルリサーチフェロー。地域医療に従事するかたわら宇沢弘文の理論をより多くの人に伝えたいと活動をしている。2022年5月京都大学
に社会的共通資本研究部門が設立される。環境問題や教育・医療など社会的共通資本を基軸に多角的な横断研究が展開されており、その企画運営も協力している。日本メメント・モリ協会代表理事 残すに値する未来理事 安寧社会共創イニシアチブ理事 京都大学成長戦略本部Beyond2050社会的共通資本研究部門連携研究員

(株)あなたの幸せが私の幸せ(以下略)社長
武蔵野大学 ウェルビ―イング学部 客員教授
慶應義塾大学 大学院 システムデザイン・マネジメント研究科修了。
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21歳のある日、路上でケータイを売り始める。7期目で売上100億円を突破したが、金が幸せを生まないことに気付き、慶應義塾大学大学院でウェルビーイング研究を始める。現在は介護、障害福祉、IT、農業を柱に、従業員数1,500人を超える企業グループに成長。主にウェルビーイング、障害者インクルージョンを研究し、世界85カ国を訪問。グッドデザイン賞、ギネス世界記録などを獲得。2020東京オリンピックでは聖火ランナー、パラリンピック開会式ではプラカードベアラーを務めた。第一回宇宙人コンテスト優勝。国連本部(ニューヨーク)及び国連欧州本部(ジュネーブ)にて4年連続スピーチを行っている。

社会福祉法人知心会理事長 
一般社団法人介護フラ・健康フラ協会代表理事
テンダー福祉学院学院長

懇親会  17:30〜19:30

 登壇したプレゼンターと参加したみなさんの交流の場です。

MED Japan 2026 概要

  • 日時:2026年8月23日(日)13:00-17:30 懇親会 17:30-19:30
  • 会場:日本科学未来館 7階 未来館ホール 東京都江東区青海2-3-6
  • 共催:一般社団法人 みんなが みんなで 健康になる

  • 参加費
参加方法参加費
早割2026年5月17日~7月31日3000円先着100名
通常:2026年8月1日~8月20日5000円
ペア割(お二人)8000円
懇親会4000円先着100名

※懇親会のみのご参加はできません。